献立は単純に、下ごしらえは家で
キャンプ場では水も調理台も家より足りません。ですから献立は鍋一つかフライパン一つで済むものを選び、野菜を洗う・切る、味をしみ込ませるといった下ごしらえは家で済ませてくるほうがずっと楽です。材料を一食分ずつ密閉容器や袋に分けておけば、クーラーボックスを開ける時間も減り、余る材料も少なくなります。初日の夜は傷みやすい肉や魚介、二日目は常温に強い材料という順番にすると保存の負担が軽くなります。日が暮れると暗くて作業が遅くなるので、夕食の準備は明るいうちに始めます。
キャンプ料理の失敗は味より保存で起こります。クーラーボックスの使い方、肉の扱い、火とごみの始末までまとめました。
キャンプ場では水も調理台も家より足りません。ですから献立は鍋一つかフライパン一つで済むものを選び、野菜を洗う・切る、味をしみ込ませるといった下ごしらえは家で済ませてくるほうがずっと楽です。材料を一食分ずつ密閉容器や袋に分けておけば、クーラーボックスを開ける時間も減り、余る材料も少なくなります。初日の夜は傷みやすい肉や魚介、二日目は常温に強い材料という順番にすると保存の負担が軽くなります。日が暮れると暗くて作業が遅くなるので、夕食の準備は明るいうちに始めます。
クーラーボックスの目標は、中を冷蔵庫のように冷たく、おおよそ4℃以下に保つことです。氷や保冷剤を食材の上と横に置くと、冷気が下に流れて全体をむらなく冷やします。凍らせたペットボトルの水は保冷剤の役目を果たし、溶ければ飲み水になります。飲み物は頻繁に取り出すので、食材とは別の箱に入れると食材の箱を開ける回数が減ります。箱は日の当たる車内や熱い地面ではなく日陰に置き、包装の弱い肉が溶けた水に浸からないようにします。温度計を一つ入れておけば勘に頼らずに済みます。
食べ物の中の細菌は、おおよそ5℃から60℃のあいだで速く増えます。だから冷たい物は冷たく、温かい物は熱いままにし、その中間の温度に長く置かないことが要です。常温に二時間以上置いた肉や魚介、乳製品、炊いたご飯やおかずは、もったいなくても食べないほうが安全で、真夏のように気温が高い日はその時間がさらに短くなります。においや色では判断しにくいことが多いので、「迷ったら捨てる」を原則にしてください。氷がすべて溶けてクーラーがぬるくなっていたら、中の食材も疑う必要があります。
キャンプでの食中毒によくある経路は、生肉をつかんだトングで焼けた肉をそのまま取って食べることです。生肉用と調理済み用のトングと皿を分けて決めておけば、この問題はほとんどなくなります。まな板も肉用と野菜用を分けるか、野菜を先に、肉を後に切る順番を守ります。鶏肉、ひき肉、ソーセージは表面だけ焦げて中が生焼けになりやすいので、火を弱めて中まで十分に火を通します。炊事場が遠いなら、手洗い用の水のタンクと石けん、手指消毒剤を調理場所のそばに置きましょう。
飲み水と料理用の水は多めに持っていくか、キャンプ場の飲用できる水道水を使います。沢や川の水は澄んで見えてもそのまま飲みません。洗い物は決められた炊事場でし、洗剤や油、食べかすを沢や川に流さないようにします。油っぽいフライパンは先にキッチンペーパーで拭き取れば、水と洗剤を節約できます。炊事場のない場所では食べ残しの出にくい献立を選び、洗い物は家に持ち帰ってするのも一つの方法です。器を一人一つと決めておけば、洗う量そのものが減ります。
バーナーは平らで硬い地面に置き、周りに枯れ草や紙、予備のガス缶がないようにします。風よけを使うときもガス缶まで囲うと熱がこもって過熱するおそれがあるので、炎の部分だけを覆います。テントの中や入口側の前室では調理しません。火災の危険だけでなく、燃焼で出る一酸化炭素が狭い空間にたまるからです。油に火がついたときは決して水をかけず、火を止めてからふたや濡れたタオルで覆って空気を断ちます。子どもとペットは調理場所から離しておきます。
夜のあいだサイトの外に置いた食べ物やごみは、野良猫や鳥、タヌキのような動物を呼び寄せます。寝る前には食べ物と生ごみを密閉してクーラーボックスか車の中に入れ、テーブルの上を空にしておきます。においの強い食べ物をテントの中に置くのも避けます。生ごみ、一般ごみ、資源ごみの分け方はキャンプ場ごとに違うので、到着時に案内を確認します。ごみを受け付けない場所なら、すべて持ち帰る必要があります。残った炭と灰は決められた場所にだけ捨て、完全に冷める前に袋に入れないようにします。
キャンプで食事をしてから数時間から一日のうちに腹痛、下痢、嘔吐が出たら、食中毒を疑えます。水を少しずつこまめに飲んで脱水を防ぐことがまず先で、症状が続く、高熱、血の混じった便、ひどい脱水、意識がぼんやりするといった症状があれば、ためらわず医療機関を受診してください。子どもや高齢者、妊娠中の人はより早く悪化することがあります。やけどは流水で十分に冷やし、範囲が広い、または水ぶくれが大きい場合は受診します。この記事は医療上の助言ではなく、食品保存の具体的な基準は食品安全を担う公的機関の案内に従ってください。
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